マンガ家の主な仕事としては、描く作品のジャンル等によって少々異なりますが、基本的には出版社等から依頼を受けマンガ作品として制作することが主な仕事となります。話の構想を「プロット」にまとめ、「ネーム(絵コンテ)」を作るところからスタートし、下描きやペン入れを行い、ベタ塗りやトーン処理等の仕上げの作業をPC(デジタル)にて制作するマンガ家も増えてきています。
また、マンガ家といっても様々なフィールドで活躍する人がいます。週刊誌や月刊誌等の書籍に掲載されるマンガ家の他、企業広報用のマンガや、マンガ誌以外の一般書籍に掲載されるマンガ等を描く「職業マンガ家」等も新しいジャンルとして需要が高まってきています。
マンガの描き方の基本(アナログ、デジタル)を学ぶことが必要です。また、マンガ家になるためには編集者に作品を見せる(持込みや新人賞応募)ことが一般的です。専門的な学校等でデビューまでの専門スキルとノウハウを習得することが必要となります。
マンガ家アシスタントは大きく分けて、連載作品を抱えている一人のマンガ家を手伝う「専属アシスタント」と色々な仕事場を渡り歩く「フリーアシスタント」に分けられます。アシスタントの主な仕事内容としては、作品の中に登場する背景や小物等を描くほか、マンガの効果表現や、作品に黒で色を付けるベタ作業、スクリーントーン貼り作業、仕上げ作業まで幅広く担当します。
作業場としては一般的にはマンガ家の先生のアトリエで作業しますが、最近では、デジタルマンガ家のアシスタントとして遠隔地(自宅等)でも行うことのできる「デジタルアシスタント(通称:デジアシ)」という形態もあります。また、アシスタントを専業で行う「プロアシスタント(通称:プロアシ)」という形態もあります。グローバルコンテンツとして注目の高まるマンガ作品はマンガ家とアシスタントが協力して生み出されています。
マンガの描き方の基本(アナログ、デジタル)を学ぶことが必要です。アシスタントの場合、出版社からの紹介やマンガ家からの直接オファーが一般的です。そのためそれらのルートを得ることが必要となるため、業界にネットワークを持った専門的な学校で技術とルート構築することが一般的です。
マンガ原作者の仕事とはマンガのシナリオを作る仕事のことです。シナリオ・ストーリーを制作することが主な仕事となるためマンガ原作一本ではなく、小説家や脚本家等と兼業している方もいます。仕事内容としてまずは、ストーリーを構築するためのネタ集めから始まり、対象物の取材やインターネット、書籍による情報収集を行っていきます。それらの集めたネタを元に、物語を構築していく作業となります。
また、マンガ原作者の場合、制作の形式として登場人物の行動や心情を記載した脚本形式と大まかなイラストとコマ割りを記載したネーム形式があります。原作者が作成したストーリーを元に作画を担当するマンガ家がマンガとして表現し完成させていきます。自分の感性を武器に世の中に新たな物語を生み出すことのできる魅力あふれる仕事です。
マンガの描き方の基本(アナログ、デジタル)を学ぶことが必要です。原作者の場合、マンガ家から原作者になる方もいれば、いきなり原作者になることもあります。まずはマンガを描く能力が必要です。そのため、マンガを創る技術を身に付けるための専門的な学校で、技術を習得することが一般的です。
イラストレーターのお仕事は雑誌、書籍、ポスター、カタログ、パンフレット、ゲーム等に掲載されるイラストやキャラクターの作成等を担当します。編集者や広告代理店等のクライアント(依頼主)の希望に沿ったものを描くことが求められるため、まずはじめにどのようなイラストが必要となるかという打ち合わせを行うところからはじまります。クライアントの希望するイラストに加え、独自の表現方法や提案を行い協力して作品を生み出していきます。
また、担当するものが広告物の場合はグラフィックデザイナーやコピーライター等と一緒にチームを組んで作業を行っていきます。仕事によっては自分のオリジナルイラストがグッズになる等、作家的要素も持ち合わせている魅力ある職業です。
フリーランスの場合は、作品を発表し認知してもらうことが必要です。企業に所属する場合は専門スキルを身に付け、就職活動をすることが必要です。また、挨拶・マナー・コミュニケーション等も求められます。専門スキルや業界へのルートを手にするために専門的な学校で学ぶことが一般的です。
世の中にある様々な媒体(雑誌、新聞、ポスター、カタログ、TV…)において、画像や文字等を効果的に使用し情報やメッセージを伝えるグラフィックデザイン。それらのデザインを考案し、レイアウトや編集を行い、印刷や出版の入稿ができる状態までのデータを制作するのがグラフィックデザイナーのお仕事です。グラフィックデザイナーだけで業務をこなすことはあまりなく、イラストレーターやWEBデザイナー、コピーライター、アートディレクター等のクリエイターとチームを組んで業務を行うことが中心となります。 また、ここ最近においては、WEB関連の媒体(スマホやPC)における広告領域における依頼も増加しており、ますます活躍の場が広がっています。
フリーランス、企業所属と選択は可能ですが、一般的には企業に所属しキャリアを積むことでフリーランスとして活動することができます。フリーランスの場合はグラフィックデザインだけでなく広告物全体を管理・監督するアートディレクターという肩書で仕事をする場合が多くなります。デザインスキルや業界へのルートを手にするために、専門的な学校で学ぶことが一般的です。
ゲームグラフィッカーのお仕事はゲームに登場するタイトル画面、背景、登場するキャラクター等、コンピュータで描かれた"絵"のすべての制作を担当することが主な仕事となります。ゲームグラフィッカーは、知識と技術、センスを活用して、ゲームの世界をビジュアル化するスペシャリストです。マンガやアニメ同様、日本を代表するコンテンツとして、世界中から注目を集めるゲーム業界。スマホの登場やゲーム機の進化にともない、グラフィックやサウンド、ゲームボリュームは飛躍的に向上し、あらゆる世代がゲームを楽しむ時代となっています。コンテンツ業界の中心の一つ、ゲーム業界におけるゲームグラフィッカーの仕事は、国内だけにとどまらず海外からの依頼も増加しており、今後さらに成長が期待される仕事(業界)の一つです。
ゲームグラフィッカーになるためにはゲーム制作の基本と独自の表現力を身に付けることが必要となります。また、スカウト制度も存在する業界となっているため、自分の作品集(ポートフォリオ)等も必要となります。また、入社前段階でゲームグラフィックの制作実績があることは非常に大きな強みとなります。制作スキルと業界ネットワークを得るためにも専門的な学校で学ぶことが一般的です。
挿絵の仕事は、新聞や週刊誌、児童向けの単行本や月刊の小説誌、ライトノベルにおける挿絵制作が中心になります。小説作品の場合、1册に15編ほどの短編や、連載小説を中心に詩やエッセイ、雑文が掲載されています。それら掲載されている内容に臨場感を与え、より物語に艶を出し読者に興味を持ってもらうための効果を出すために挿絵は活用されます。
挿絵作家は内容を把握すると共に、読者に伝えるメッセージを込めた上でイラストを作成していきます。読者の中には、書籍の内容だけでなく、そこに掲載されているイラストのファンになる事も多く、グッズ化等もされていたりします。イラスト表現を活用し書籍に新たな命を吹き込むことのできる仕事です。
企業に所属する場合は専門スキルを身に付け、就職活動をすることが必要です。フリーランスの場合は、挿絵のコンペに応募する他、作品の発表が必要となります。また、挨拶・マナー・コミュニケーション等も求められます。
ストーリーを考え、絵を描き上げ絵本を制作する仕事です。ストーリーと絵の両方を一人で制作する人もいれば、ストーリーと絵を別の人が担当して制作することもあります。企業から依頼されて描く場合と、オリジナルで制作する場合の2パターンがあります。
仕事内容としては、まず最初に表現したい内容やテーマを決め、全体の構成と話の流れを考え、下書きを描き、着彩、仕上を行い一冊の絵本が完成します。出版社に持ち込み、採用されることで出版される他、コンテストに応募することを介して出版するといった手法があります。最近では大人向けの絵本も出版される等、幅広い層にアプローチすることができるようになり、作品表現の多様性も生まれています。
絵本作家になるためには、作品づくりの基本ノウハウを習得することからまります。始また、同時に作品を世の中に発表することが近道となるため、コンテストに応募したり、個展を開く等、世の中に作品を発表することが求められます。幅広い年齢層の方が活躍する業界でもあるので、多くの方にチャンスがあります。専門スキルの習得においては専門的な学校で学ぶことが一般的です。
今や世界中で放映されている日本のアニメですが、アニメは担当業務ごとに専門スペシャリストがいて、分業体制を通じて一つの作品が完成します。アニメ制作業務の中でも花形業務が「アニメーター」です。アニメーターの主な仕事は「作画」といわれる部分を担当しています。
作画の仕事は、アニメのシナリオや企画に沿う絵を指示通りに描くことです。絵には「原画」と「動画」の2種類があり、原画とはアニメーションの動きにおけるポイントとなる絵、動画は原画と原画の間に挟まる絵を指します。
新人はまず動画から担当することが一般的です。また、最近は描く作業をデジタル化した「デジタル作画」のニーズが高まっており、デジタル作画ができることは将来の活躍の幅を広げることにもつながります。
アニメ制作の全体工程を把握することと、アニメ作画の基本を習得することが必要となります。また、近年では「デジタル作画」の技術を身に付けることで、より一層活躍することができます。アニメ業界へのネットワークを持つ専門的な学校で技術習得することが一般的となります。
アニメ制作進行の業務は名前の通りアニメの「制作」を円滑に「進行」することです。大まかに分けてシナリオ、絵コンテ、作画打ち合わせ、レイアウトといった工程の絵コンテ以降、完成まで全てに関わることのできる仕事です。
制作スケジュールに合わせて、担当アニメーターの制作状況を管理、サポートを行いながら、アニメの完成に向けて全体をコントロールしていく業務となります。また、制作進行業務を行うことで社内外の多くの業界人と関わることができ、幅広いネットワークを構築することができます。また、キャリアステップとして「アニメプロデューサー」への道があり、アニメを1から世の中に生み出したい方にはもってこいの仕事です。制作進行はアニメ業界においてなくてはならい縁の下の力持ちです。
アニメ制作の全体工程を把握することと、制作進行業務の基本を習得することが必要となります。アニメ業界へのネットワークを持つ専門的な学校で技術習得することが一般的となります。
アニメーションは、原画、動画、仕上げ、撮影と制作の行程が進んでいきますが、仕上げというのは、あがってきた素材をスキャナーでパソコンに取り込み、色設定に従って色をつけ、塗り間違えがないか検査するまでを行います。アニメにおいて色彩は全体の印象を決定づける役割も担っているため、やりがいと責任感のある業務となります。
また、キャリアステップとして、「色彩設計」という仕事に就くことができます。色彩設計担当になると、アニメ制作の初期段階で監督や、原作者、キャラクターデザイナー等と相談しながら、登場するキャラクターの色を全て決定することができます。仕上げや、色彩設計は色を手足のように操り、アニメの世界に命を吹き込む役割と言っても過言ではありません。
アニメ制作の全体工程を把握することと、アニメ仕上げ業務の基本を習得することが必要となります。アニメ業界へのネットワークを持つ専門的な学校で技術習得することが一般的となります。
アニメ背景制作の仕事は、その名の通り、アニメに登場する背景を制作することが主な仕事となります。背景はアニメの登場人物達が生活(活躍)する世界そのものとなるため、背景の仕上がり具合によってアニメ全体の雰囲気が決定づけられるため非常に重要な業務パートとなります。架空の世界を描き上げたり、実在する場所を基に制作したりもします。実在する場所等を背景に活用した場合等はファンの間で話題を呼び、その場所を訪れたりとアニメだけではない注目ポイントもあります。
また、業務の中にはキャラクターの住む世界の具体的なイメージを決める「美術設定」という仕事や世界観のイメージをつかむための「美術ボード」を描く仕事等もあります。キャリアステップとしては「美術監督」への道もあり、アニメ全体の美術・背景・美術ボードの制作すべてに関わることができ、アニメの世界を創造することができます。
アニメ制作の全体工程を把握することと、背景制作業務の基本を習得することが必要となります。アニメ業界へのネットワークを持つ専門的な学校で技術習得することが一般的となります。